常総学院高校(茨城県土浦市)の吹奏楽部は、全国大会の常連として知られる。ただ、今年度の3年生は全国大会を一度も経験しないまま卒業するところだった。そんななか、クラリネット六重奏が20日に福井市で開かれる第48回全日本アンサンブルコンテスト(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の出場権を獲得。先輩たちが長く演奏してきた曲が、全国へと導いた。
常総学院には、ここぞという時に取り組む「勝負曲」がいくつかある。アンサンブルコンテストなら、サクソフォンの「四重奏曲」(デザンクロ作曲)、木管六重奏の「春」(トマジ作曲)、金管八重奏の「晴れた日は恋人と市場へ!」(建部知弘作曲)。定番曲が並ぶ中で、常総学院ならではという曲がある。それが、クラリネット六重奏の「家族」(ルシュール作曲)だ。家族ひとりひとりの「肖像」を音で描く、ユニークな作品だ。
アンサンブルコンテストでは…